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ぶっちゃけたいことくらいある
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- Riki "Remicck" Kawai
- @Ricckn
最近、社内の人員だけでは手に余る仕事量に対処するために、外部からシステムエンジニアリングサービス(SES)を通じて人材を雇用しています。自称「フレンドリーな人間」である私は、自然とさまざまな雑談を交わすことが多く、あるひとつの話題が私の心に引っかかってしまいました。それはあるSESから来たエンジニアの「キャリア観」についての話です。
テックリードやエンジニアリングマネージャーとの違い
私がSESのエンジニアとキャリアについて話すと、多くの人が数年後から長くて10年後には、テックリードやエンジニアリングマネージャーになることを目指しているようです。彼らがこのような役職に就くことを目指すのは良いことですが、テックリードやエンジニアリングマネージャー、さらにはCTOと呼ばれる人々がどのような思考を経てキャリアを築いてきたのかについて、彼らが深く考えているとは思えません。
少し話は逸れますが、最近Twitterで「意思決定」についての記事が話題になりました。意思決定や決断という行為は、かなりのプレッシャーを伴うものだと私も感じています。社会人としての経験を通じて、裁量を与えられることがあったり、困難な決断を求められることがあったりするので、私はそのプレッシャーをよく理解しています。
そうした経験から、私はテックリードやエンジニアリングマネージャーなどの役職にある人と、現在SESとして働いている人たちとの間に、「決断の重さが違う」という大きなギャップがあると感じています。もちろん、これは私の個人的な意見です。
キャリアの選択について
「テックリードになりたい」という表現の真意は、多くの場合、「コーディングは続けたいが、マネジメントはしたくない」という意味だと私は理解しています。
現状、コーディングとマネジメントを同時に行うのは大変ですし、給料を上げるためにはマネジメントを行うしかないケースもあります。しかし、現在のSESの立場からは、スキルを磨くことで給与を上げつつ、マネジメントを避ける道もあるのです。
しかし、「スキルを磨くことで」という表現に対しては、私は強い感想を持っています。とくに、フリーランスでSESをやっているような人の給料は一般のサラリーマンに比べて高額なもので、これがスキルによるものではなく、市場の環境によって決まっていることを認識することが重要だと思います。
ビジネスの視点
私は、ビジネスの視点を欠いたエンジニアが多いと感じています。エンジニアとして機能を考える際には、ただ指示を待つだけではなくビジネス的な決断を下す人がいて、その結果が優先順位を決めエンジニアが実際に作業を始めるときには、ビジネスの視点からどのようにエンジニアリングをするかが問われています。
これはただの愚痴
これはただの愚痴であり、私が思っていることを具体的に伝える必要はありません。それに、私の期待通りに動くべきだとは思っていません。
私たちは市場経済の中で動いていて、相手(つまり、彼らから見た私のこと)がどう動くかを考えて行動を起こすべきです。現状では、彼らの行動に問題はないと思います。しかし、彼ら自身のキャリアについて、もう少し深く考えてみるといいのではないかと感じています。
キャリアとは一足飛びに達成できるものではなく、それは一連の流れそのものを指すことを忘れてはならないと私は思います。